大腸内視鏡下ポリープ切除の説明

大腸内視鏡検査中にポリープが見つかった場合の治療法について
(方法と危険性について)

内視鏡的治療と内容

 ポリープの切除はスネアという電気メスでポリープの根元を締めつけ、高周波電流を流して切除します。そのままでは切除しにくい場合は、止血剤入りの溶液を注射してポリープを盛り上げて処置する場合もあります(粘膜切除)。

麻酔の方法
   不安感や緊張をやわらげるために、軽い精神安定剤と腸管の運動を抑える薬剤を注射します。血圧や呼吸の状態をチェックしながら行いますので、特に心配ありません。
治療の必要性と治療しないときの経過予想
 ポリープの約80%はそのまま放置しておくとがん化する可能性がある腫瘍性ポリープです。いわば、大腸がんの「芽」のようなものと考えられます。大きいもの程がんになりやすい傾向があります。そのまま放置しておくと、がん化の危険性も高くなり、開腹手術をしないと切除できなくなる事態にもなりまねません。
治療自体の危険性および考えられる偶発症
 ポリープの切除は充分に注意して慎重に行いますので、通常は特に問題なく治療は終了しますが、まれに切除部位からの出血や腸穿孔(腸に穴があく)が起こる危険性があります。全国的にみて緊急で開腹手術を必要とする腸穿孔が、1,000件に1件位の頻度で起こっているのが実情です。このような偶発性がおきたときには、直ちに対応を致します。軽い出血は内視鏡で止血できますので特に心配いりません。

 切除後に、急にいきんだり、急激に動いたりすると、これらの偶発症が起きやすくなります。従って、内視鏡治療後は原則として入院を必要とします。

 その他に、内視鏡検査後に大腸炎が起こることがまれにありますが、安静、点滴などによって軽快する場合はほとんどです。

 大腸ポリープの切除は内視鏡検査に熟練した医師が細心の注意を払いながら行いますが、検査後の安静や飲食については、以上の偶発症を予防するために、医師の指示に従ってください。

通常は発生しないが起こりうる重大な偶発症
 内視鏡治療後、死亡に至るような重大な障害は極めて少ないのですが、脳卒中、心臓病、動脈硬化症、肝臓病などで現在治療中の方はそれらの病気を充分に考慮しながら、ポリープ切除を行う必要があります。(まれながら脳卒中、心筋梗塞が引き起こされることがあるからです。)

 現在大腸以外の病気で治療中の方は、必ず、現在の治療状況をお知らせ下さい。特に血液を固まりにくくする薬(ワーファリン、パナルジン、バッファリンなど)を飲まれている方は、出血を防止するためポリープ切除の約1週間前から中止して頂く必要があります。



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